どうも、出掛けるといつも私だけブヨに刺されるカノカン⁺(@sinjuku-camper)です。
今回ご紹介したいのはKoehler(ケーラー)社のNo.209のビンテージオイルランタンになります。
去年頃よりebayやセカイモンで状態の良い物を探していましたが、出回ってる数は少なく、なかなか手に入れることができませんでした。
程度が良い物は尚更ですが、運よく良さそうな物をゲットできたのでご紹介したいと思います。
KOEHLER社製 炭鉱ランタンとは?
製造会社は現在廃業しているため、あまり詳しい情報は分かりませんでした。
どうやら1920~30年頃にアメリカのKoehler社で製造されていた炭鉱ランタンのようです。
可燃性のガスで引火しないような工夫や、イグナイター、本体を開ける時のちょっと変わったギミックがあり、楽しませてくれます。
100年程前のオイルランタンになりますが、まだまだ現役で活躍してくれて、ワクワクさせてくれるランプですね。
KOEHLER No.209オイルランタをチェック
ここからは本体のディテールを詳しくチェックしてみたいと思います。
炭鉱ランタンといえば E.Thomas & Williams社のオイルランタンが思い浮かびますが、こちらのKoehler社製のオイルランタンも負けず劣らずのカッコ良さ。
私はこの見た目に一目惚れし、購入しました。
本体高さは約22cm、直径は約9.5cmあるので、写真でみるよりも実際の方が重厚感があり、しっかりとした作りの印象があります。
本体には「KEHLER」社の刻印。
ボディはアルミ素材で頑丈な作りになっています。
それなりに傷はありますが、それもまた味ですね。
本体てっぺんには、FLAME SAFETY LAMP(安全灯)、APPEOVAL(承認)、PREMISSIBLE(許可)などの単語が刻印されています。
おそらく「炭鉱内でも安全に使用できることが認められているランプですよ~」って意味なんだと思います。
ランプ底には芯の長さを調節するネジとイグナイターが付いています。
イグナイターは石をセットしてライターの様に火花を散らして点火させることが可能です。ただし、燃料をガソリンにしなければ点火できないので少しハードルが上がってしまいます。
もちろん、イグナイターを使わないのであればパラフィンオイルで点火可能です。
吊り下げフックは大きめなので、持ちやすく、掛けやすい作りになっています。
内部に金属製の網が2個ついています。
この金網は内部の火の温度を下げるラジエーターの役割があり、外部のガスに引火しにくい構造になっています。
炭鉱ランプならではの仕組みですね。
グローブの青色の3本線。
炭鉱ランタンなので炎の高さを測定するためなのか、ただのデザインなのか分かりませんが、この3本線が渋いです。
古い物なので消えてしまっている個体も多く、私はこの3本線がお気に入りだったので、残っているものを探して購入しました。
点火・消火方法
点火するために本体を開ける必要がありますが、ここが一風変わったギミックになっています。
まず写真の赤丸の部分に磁石を当てます。
磁石は100均の物でも大丈夫ですが、どちらか一方だけ当ててもロックは解除されません。
必ず2ヵ所同時に当てる必要があります。
そうするとロックが外れ、本体下のタンク部分が回るような仕組みになっています。
本体を外したら金属製のオイルキャップをペンチ等で回して外します。
針金で適当に作ったこんなんでも回せます。
タンク内は綿がぎっしり詰まっています。
ここにオイルを入れていきます。
量の目安は分かりませんが、入れ過ぎると下から漏れるので注意が必要です。
オイルを入れる口は小さいので、漏斗を使うか、先が細いボトルで入れるのがいいと思います。
使いまわしができるボトルはおすすめです。
オイルキャップを閉めて、芯に火を付ければ点火終了です。
本体を開けるのに磁石が必要なこと以外は、一般的なオイルランタンと点火方法は同じなので迷うことないと思います。
芯の長さを調節すれば好みの明るさに調節できますが、芯を出し過ぎると煤が出てくるのでほどほどに。
消火は本体を開けて息を吹きかければ消えます。
消火の際、本体は大変熱くなっているので必ず手袋をして作業しましょう
芯の交換方法
芯の交換は戸惑いました。少しでも参考になればと思います。
芯の辺りに付いている半月形の金具を矢印方法に引っ張って取り外します。
両端を持って指で取り外すことも可能です。
小さい物なので無くさないように気を付けたいですね。
タンク裏にある芯の長さ調整ネジを回すと、芯と一緒に金具も上がってきます。
金具をペンチ等で掴んで、そのまま引っこ抜きまけば芯が外れます。
金具に新しい芯を付け替えます。
使用する芯は6mmの丸芯タイプのものになります。
硬いので芯をぐりぐり回しながら強く押し込んでいきます。
後は芯をタンクに戻せば取り換え完了ですが、これがなかなかの曲者。
普通に入れようとしても途中から入らなくなります。
15分の格闘の末、結局針金を使い、無理矢理押し込んで入れることができました。
小さい径の丸芯にすればもう少し楽に入れることが出来るかもしれませんが、光量も落ちてしまうので悩ましいですね。
芯交換はたまにの事ですが、もう少し楽に交換できる方法があれば知りたいですね。
実際に使用した感想
一言でいうと「カッコいい」。
炭鉱ランタンなので明るさは強くありませんが、ほのかな灯りでいい雰囲気を醸し出してくれます。
ちなみに真鍮製No.289もあります。
磁石でロック解除の部分が、カギに変更される等若干の違いはありますが、基本的な扱い方は同じになります。
真鍮製はずっしりとした重みがあり、アルミ製とはまた違った味わいがあります。
使用しない時は吊り下げて飾ったり、置いておくだけでもインテリアとして絵になりますね。
どちらも文句無しのカッコ良さです。
100年近く前のオイルランタンですが、キャンプのお供にインテリアにと、まだまだ現役で活躍してくれます。
現行オイルランタンでは見かけない無骨なデザインはビンテージ好きには堪らない一品ではないでしょうか。
おわりに
今回はKoehler社製オイルランタンNo.209のご紹介でした。
入手するのに時間は掛かりましたが、程度良好なものを購入することができて満足です。
芯交換に関しては、他にいい方法があればまたご紹介したいと思います。
興味がある方はビンテージショップやフリマアプリ、ヤフオク、ebay等で探してみてはいかがでしょうか。
ジャッキーチェンの映画「ツインドラゴン」の最初の方に出てくる車型のベビーカーほしいー。
それではまた~。
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